Onsen in Taiwan
台湾で温泉?!
温泉の入り方は様々で、水着を着て入る台湾式スタイルや日本の銭湯のような日本式スタイル、宿のお部屋についている部屋風呂でプライベートスタイル。
個人の好みによってそのスタイルを選べるのも魅力的。
日本のように温泉街になっていて、地熱谷(北投)や烏来瀑布(烏来)という滝など自然観光と併せて訪れる人も多い。
今回は、台北市内から電車で、3、40分程度で行ける温泉街、北投(ベイトウ)温泉と
台北から1時間ほどの自然豊かな山間にある烏来(ウーライ)温泉について。
北投温泉

台北市内の地下鉄MRT、
レッドライン(淡水信義線)の電車で、
市内から、3、40分程度で行ける北投温泉。
徒歩で温泉街を散策する場合、新北投駅が最寄駅。
1894年ドイツ人の硫黄商人によって、
発見された温泉。
日本統治時代に日本人が初の温泉旅館を建て、
以降、様々な時代に湯治場として、
たくさんの人々が訪れるようになった。
硫黄泉は、肌への浸透力も高く、メラニンを分解する働きがあるとされていて、
シミ予防や、最近の適応症では、アトピー性皮膚炎にもよいとされ、冷えも温める。
ラジウム泉は、ホルミシス効果で、免疫力アップが期待出来、
酸性泉は、殺菌効果が高く、体の調子を変える変調効果がある。
どの泉質も病気を療養するときに使われる泉質でもあり、
北投温泉のお湯は治療の湯とも言えるかもしれない。
北投温泉は、とても温まりやすく短い入浴の時間で、ぽかぽか。
日帰り入浴できる施設も多いので、水着を着て友達とおしゃべりしながら半身浴とか、
日本式の銭湯スタイルで、サクッと入浴するとか、
お湯に長く浸かりすぎない入り方がベスト。
美容面では、北投温泉は、シミそばかすを予防し、肌に程よい刺激を与え活性化させ、
体を温める温泉。デトックス効果も。
参考:
酸性泉=日本では草津温泉や山形県の蔵王温泉、玉川温泉が有名。
硫黄泉=日本の温泉では、群馬県の万座温泉や新潟県の月岡温泉などが有名。
ラジウム(放射能)泉=鳥取県の三朝温泉や山梨県の増富温泉が有名。
北投温泉のお湯の色が、
青系の泉質はどちらかというとパンチのある温泉。
硫黄泉もラジウム泉も保温効果が高く、
また酸性泉は殺菌効果の高い温泉なので、
短い時間浸かっただけでも、温泉に入った実感がある。
新北投は、
市立公園の北投公園沿いに温泉宿が立ち並ぶ、坂の町。

公園の中には、温泉博物館や図書館、温泉露天温泉など
様々な公共施設があり、

1日過ごせる公園だ。
図書館は、美しいこの建築は世界でも高い評価を受けている。

公園の中を流れる川は、よく見てみると硫黄の成分が、
川の岩に付いてきれいなエメラルドグリーンになっている。
これは、ハワイ島の温泉でも見かけた現象。

公園内の露天温泉は、水着着用で台湾式。
水着着用ということで、外国からの観光客も入浴しやすく、世界中からの観光客で賑わっている。

こちらは日本式の温泉。
温度も熱めで番台もあり、日本の銭湯のよう。
ここは、青系の酸性+硫黄+ラジウム泉。
台湾の温泉宿は、
ほとんどのお宿に源泉が引いてある部屋風呂が付いているのも魅力の一つ。
ファミリーでの旅にはプライベートが守られ、リラックスできるひとときに。
温泉宿は、白系のお湯が多く、美肌効果が期待されるが、
硫黄泉なので、長湯よりは、短い時間で入ったり出たりしながら、楽しむのが◎。
値段もリーズナブルなところが多い。
烏来温泉
台北市内から、グリーンライン(松山新店線)で、約30分。
終点の新店駅まで行き、そこから烏来の温泉街まで、バスかタクシー。
バスだとたくさんの停留所に止まり、ゆっくりと山を登るので、1時間ほどかかる場合もある。
黄色いタクシーだと20分ほど。
烏来までのタクシー料金は黄色いタクシーだと定額で決まっていて、
日本のタクシーよりはリーズナブル。
たくさん荷物があったり、子連れなら、断然タクシーをお勧めするが、
余裕があるなら、本当に美しい森と川、歴史を感じる街並みを眺めながら、
バスでゆっくりとドライブして行くのも◎。
緑豊かで、南国特有の雨の多い深い森とエメラルドグリーンの川が美しい場所。
烏来では、滝を見に行ったり、トロッコに乗ったり温泉街を観光するのが一般的だが、
ゴージャスなホテルから、リーズナブルに泊まれる宿まで、
お部屋に温泉が付いている客室をもつお宿が川沿いにたくさん点在しているので、
美しい山々の景色を眺めながら、お宿でゆっくり過ごすのもよい。

食文化も興味深い台湾。
薬膳料理や有機野菜の食事を提供するお宿で、
ゆっくりと湯治しするのも素敵な時間になる。
烏来の温泉の泉質は、炭酸水素塩泉。
炭酸水素塩泉は、肌触りは柔らかいお湯で、
じっくり心地よく入浴できます。
”美人の湯” として日本でも女性に人気のある。
炭酸水素塩泉のお湯は、旧泉名が重曹泉と呼ばれるツルツル肌が期待出来る泉質。
長湯しても心地よく、何度も入りたくなる。
湯上りはさらっとした肌触り。
美容面では、炭酸水素塩泉は、クレンジング効果の高い温泉と言われて、
入浴後、保湿が必要とされる温泉もありますが、烏来温泉は程よいしっとり感もある感じ。
これは、温泉の泉質とは関係ないかもしれませんが、
緑も水も豊かで、気候がしっとりしている影響もあるかもしれません。
肌で自然を感じることのできる烏来温泉です。
お宿の窓から深い森を眺めながら、
お部屋で台湾茶のティータイム。



朝ごはんは明るいテラスでのんびり。
烏来温泉山荘
住所:No. 66號, Section 5, Xinwu Road, Wulai District, New Taipei City,
web:springspa.com.tw
他にも台湾各地にたくさんの温泉が点在している、台湾の湯治場。
美味しい美食の旅と併せて、異国の温泉文化を楽しんでみるのは、いかがでしょうか?
written by ui